不動産売買で最大のヤマ場が残代金支払・所有権移転登記です。
この日を決済日あるいは登記日などと呼んでいます。日付は契約書に記載された日にちに行われますが場所は内容によって変わってきます。買主にローンが付く場合はその融資をする銀行で行われますが、その他の場合は売主買主の話し合いで決めます。かつて私は売買物件を管轄する登記所(法務局)の近くの喫茶店で決済をしたことがあります。
決済日にはまず、売主買主それぞれの必要書類のチェックから始まります。ひとつでも欠けていると登記は出来ません。チェック作業は資格を持った、買主もしくは買主に融資する銀行指定の司法書士が行い、売主の本人確認や売主側の必要書類が揃っているか、内容に不備はないかなどを丹念にチェックします。特に対象物件に抵当権などの設定がある場合は、抹消の書類に不備がないかを確認します。続いて買主側の必要書類が揃っているかなどをチェックします。当日、不備が発覚すると決済が出来なくなるので、仲介業者が事前に担当の司法書士と連絡を取りながら必要書類の内容確認をします。所有権移転に要する書類の全てが揃っていることを確認したら、残代金の支払が行われます。後は司法書士が登記所に書類を持込んで登記手続きを行い、晴れてあなたが所有者となるわけです。
余談ですが当日登記所へ書類を持込んでも、権利証として交付されるまで数日かかります。登記所が交付する権利証は大切ですから大事に保管してください。
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