縁は仏教語で原因を助成して結果を生じさせる条件や事情のことです。同義語で縁起という言葉があります。仏教でいう縁起はちゃんと縁起論として思想の重要な位置を占めているのです。縁起は原因→条件→結果という一連の流れを言います。因果関係とでも言いましょうか。
仏教では執着をとれと言います。ものごとに執着するから苦しみが生まれるのだと。しかし、現実問題、執着しないで人間は生きてゆけるのでしょうか。世間なんて下衆なものです。煩悩に満ち満ちています。だから楽しいのです。そのような煩悩まみれの世間(娑婆)でお客様とご縁を持ち、仕事をさせて頂くとしたら、私たちの出来る事は、仏教でいう三大煩悩(貪(むさぼり)、瞋(怒り)、癡(愚かさ))を捨てることぐらいが精いっぱいではないでしょうか。三大煩悩を捨てることを営業活動に置き換えるなら、「無理に契約を取ろうと思うな」「お客様の気が変わっても怒るな」「業務の知識を深めろ」です。これを実践している限りお客様とのご縁は薄れる事はないでしょう。原因から結果へとつながる縁(因果関係)の流れの中に弊社がかかわることが出来れば、こんなに幸せなことはないと思います。
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