あなたが不動産を買う場合、下記の取引パターンが考えられます。(代表例)
1. 売主 − 買主
売主がディベロッパーなどの不動産業者で新築の物件が多い。手数料不要。
2. 売主−仲介業者−買主
仲介業者が売主と買主の間に1社だけ入るケース。手数料要。
3. 売主−売主側仲介業者−買主側仲介業者−買主
売主・買主それぞれに仲介業者が付いているケース。手数料要
1.は交渉相手が売主ですので、あなたの意見がダイレクトに売主へ伝わるメリットとデメリットがあります。あなたの要望をどれだけ売主が聞き入れてくれるかは全てあなたの交渉力に掛かっています。稀に売主が業者ではなく一般の方の場合があります。この場合、業者が介在しませんので、重要事項説明なども当然ありません。物件の調査には十分注意してください。
2.は売主・買主の間で業者1社のみが仲介の立場に立つ取引です。この場合、売主は不動産業者である場合と、一般の方の場合とあります。業者は売主と買主の双方より手数料を貰うのがこのケースでは多く(業界用語で両手という)、双方を代理するため中立の立場で売主・買主に接しなければなりません。しかし、もともと売主側の依頼で物件を扱っていたのか、買主の依頼を受けて物件を探していたのかで微妙に業者の心理的な立場が変わってきます(双方を代理する矛盾が出てしまうのです)が、業者にとっては前述の通り、売主・買主双方より手数料が取れる取引なので、契約成立に向けて最善を尽くします。その点からも、あなたの要望をドンドン業者にぶつけてみるのもよいでしょう。
3.は一般的な取引形態です。買主側の業者にはあなたの要望を全て伝えておきましょう。売主側との交渉が難航している場合などは、稀に売主側の業者と直接会う段取りを買主側業者の業者にしてもらい、話してみるのも効果的な場合があります。
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